現代人の悩みに多くみられる頭痛・腰痛・肩凝りですが、その辛い症状を和らげることが出来ると言われているリンパマッサージをご紹介致します。

日本人の内、3人に1人は頭痛持ちと言われています。頭痛には緊張型頭痛や偏頭痛など色々な種類があり原因もさまざまで、解明されていないものまであります。

ここでは一部の頭痛についてオススメのリンパマッサージをご紹介致します。

血行不良が原因の緊張型頭痛は、筋肉の緊張が長く続くことで起こります。肩凝りや眼精疲労なども原因とされています。

そんな時にはひんやりとした感覚が緊張を和らげてくれる、鎮痛薬のペパーミントの精油を用いたリンパマッサージがオススメです。頭だけでなくお腹やそけい部などを丁寧にマッサージして、全身の血の巡りを良くすると効果的です。

頭痛が起きてからの対処法も大切ですが、予防としてのマッサージも大切です。リンパや血液の流れが滞らないように普段から意識しておくと良いでしょう。

何らかの理由で脳の血管が拡張することで起こる偏頭痛は、ドクンドクンと脈を打つように痛みが増していくのが特徴です。

偏頭痛は直接的な原因を特定するのが難しく、ストレスを感じた時、自律神経やホルモンバランスが乱れがちな時、天候の変化などに敏感に反応して発症したりとケースはさまざまです。

偏頭痛が起きにくくする為に、ラベンダーの精油を用いたリンパマッサージも予防としてオススメです。まず睡眠の質を良くしてくれます。

脳内で働く神経伝達物質のひとつで、感情や気分のコントロール、精神安定に深く関わっているセロトニンの量の調節をしてくれます。

脳がリラックス状態にある時に出る脳波のシータ波やアルファ波もアップしてくれます。生活の中にリンパマッサージを取り入れて、頭痛になりにくい身体を作りましょう。

腰痛につきましても原因はさまざまです。筋肉の衰退、普段の姿勢、体の冷え、怪我や後遺症、ストレスなど理由は沢山あります。

色々な原因により筋肉が硬くなってしまうと、筋肉の中では血行不良が起こりリンパの流れが悪くなります。そうすると老廃物や疲労の原因の物質に不要な水分の排せつが滞ってしまいます。

不要なものが排泄できないと、だんだん疲労が体に蓄積されて血管や神経を圧迫し、凝りと感じます。腰に通じるお尻の筋肉は、歩く時や座る時、しゃがんだりする時にも全て使います。

生活する上で欠かせないお尻の筋肉が凝って硬い状態だと、本来お尻で吸収されるはずの重さや衝撃が腰に掛かってしまいます。

そこで疲労からくる腰の痛みにはリンパマッサージが効果的です。お尻から腰に向かってマッサージしたり、仙骨部分を三角を描くように上下に動かしてあげたり、リンパが特に集まっているそけい部のリンパ節の滞りを予防し流れを良くする事で、腰痛ケアに繋がります。

太ももの両側、後ろも下から上にそけい部の方向にマッサージするのも良いです。アロマオイルを用いてリラックスしながら行うのも方法の一つでしょう。

多くの人が悩む肩凝りは、体内を流れる血液やリンパ液などの循環が滞り、凝りが発生したりむくんだり、痛くなったりする場合があります。

原因として、過度のストレスや慢性的なハードワークからくる自律神経のバランスの乱れなどが挙げられます。肩が凝るからといってその原因が肩だけにあるとは限りません。

首や腕、鎖骨周り、全身をケアしてあげる事が大切です。リンパマッサージをする事によって、全体のバランスの乱れを整えてあげましょう。

わきの下をゆっくり息を吐きながら押し、腕の外側を手首からわきの下まで手の平でさすり上げるのも良いです。わきの下には腋窩リンパ節と呼ばれるリンパ節があるので、まずはリンパ節を刺激してから腕のマッサージをするのが効果的です。

鎖骨部分のマッサージも、鎖骨の下を胸の真ん中から腋窩リンパ節に向かってさすり、優しくリンパを流してあげましょう。鎖骨の上のくぼみを肩先から中心に向かって手の平でさするのもリンパ流しになります。

鎖骨がしっかりと浮き出て見える事がむくみのない、流れの良い身体である事の一つの目安となります。しかし、見えないからといってリンパマッサージを無理にやり過ぎるという事は避けましょう。

首の部分も両手を交互に使い、耳の下あたりから鎖骨の中央と肩先に向かって左右リンパを流しましょう。耳の下には耳下腺リンパ節があり、この滞りをなきすとフェイスラインがすっきりするので小顔効果も期待できます。

頭痛・腰痛・肩凝りは、現代人にとって身近な悩みとなりますが、生活の中にリンパマッサージを上手く取り入れて、心身ともに健康的な生活を心がけましょう。